書道シンセサイザ
新機能の実装がそろそろ終盤です。
これまで学会での発表やウェブ上で公開していたのは、電子楽器の"サンプラー"のメタファを取り入れた書道表現システム「サンプリング書道」だったのですが、今度は"シンセサイザ"のメタファを取り入れた書道表現システム「書道シンセサイザ」です。
と言っても、この「書道シンセサイザ」とは「サンプリング書道」と独立したものではありません。
下の図のような感じです。
と、このようにサンプラー+シンセサイザとなったので新たな名前をどうしようかと思ったのですが、面倒なので引き続き「サンプリング書道」ということで行こうと思います。
なので、サンプリング書道の新機能という認識が妥当です。
で、今回の新機能はどのようなものか。
ざっくり言うと”シンセサイザで音作りをするように、ストロークを自分で作る”というものです。シンセサイザの中でもウェーブテーブル方式というのを採用しており、多くのプリセットを組み合わせることでストロークのデザインを行います。
説明が難しいので、ここでは細かい解説はしませんが、近々動画を作ってアップしようと思います。
この機能を使うと、自分で掠れや滲みをもったストロークをデザイン出来たりします。
例えば、下のようなストロークをデザインできます。その下はデザインしたストロークを使用して描画した例です。
さらに、書のストロークと炎の画像を組み合わせてストロークをデザインしたりすることも可能となります。
この「書道シンセサイザ」まで実装した状態で、近日「サンプリング書道2.0」というかたちで公開しようと思います。
プロシン(プログラミング・シンポジウム)
指導教官と二人でプロシンに参加してきました。
[発表論文]
http://miyashita.com/uchihira/uchihira.pdf
初めての参加でしたが、発表に対して様々な意見をいただけたり、とても偉い先生や未踏の先輩と話せる機会などがあり、とても良い経験となりました。
あと、会場の箱根小湧園はとても良いホテルでした。
料理がとても美味しかった。
今回、サンプリング書道にさらにシンセサイザメタファを実装したものを発表したのですが、発表後にダウンロードまでしていただいた先生がおりとてもうれしかったです。
ただ残念ながら、うまく動かなかったようで・・・。
起動はできて、画像の読み込みで止まったという事から、OpenCVが関わっているのだとは思います。
実際、その方はアカウント制御が有効の状態で動かしていたようですし。
readmeにも書いたようにUACが無効になっていないと何故かOpenCVがはじかれてしまうのですね・・・。
理由と解決方が分かる方教えてください。
pixivで共有
あけましておめでとうございます。
新年からさっそくですが、サンプリング書道システムで作成した作品をpixivにアップすることにしました。
http://www.pixiv.net/member.php?id=1533322
同様にサンプリング書道を使っていただいて作品をpixivにアップしていただけるとありがたいです。
システムをダウンロードしてドシドシ作品を作ってみてください。
またそのような場合は「サンプリング書道」「作例」というタブを付けていただけるとありがたいです。
さらにさらに、サンプリング書道システムは複数のモデル画像を必要としています。
このようなモデル画像をサンプリング書道用に提供していただける方は、「サンプリング書道」「フリー素材」というタブを付けてください。
ご協力お願いします。
更新−サンプリング書道1.1−
公開して3日経ちましたが、さっそく様々な意見をいただきました。
ありがとうございます。
その中で、エラーが出て実行できないという報告を受けました。
GTK+に由来するエラーが多かったため、調べたところ『GTK+ for Windows Runtime Environment』という実行環境をインストールすることで解決しました。
デフォルトで書道の画像がないので、すみませんがどっかから探してきて下さい。
現時点では著作権の関係上私が配布出来る書の画像がないのです。
ミキサー用のサンプル画像(自作)だけは配布しております。
また、書の画像を提供していただける方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
また、報告をいただいたいくつかのバグも修正したので更新しました。
サンプリング書道1.3(2009/12/27更新)
今後もこのようなペースでちょいちょい更新を繰り返していくことになると思います。
何かお気づきの点がございましたらご連絡ください。